もっと良い支援のかたちがないか?そう日々奔走されている『特別支援教育コーディネーター』様へ
福祉先進国デンマークにおいて約30年間にわたり支持されてきた簡単な支援方法で、
あなたも児童・教員・保護者全ての方々を今よりもっと笑顔にしませんか?

今回ご紹介する方法は主に発達障害を抱える方々に向けたもので、特に小学部で活用いただいています。
集団で活動する機会が多くなるため、小学部ではこれまで目立たなかった特性が表面化してくることがあります。
また小学部の保護者は比較的教育熱心な方も多いため、まさに親子・教員が一丸となって支援ができるタイミングではないでしょうか?

近年、特別支援教育を必要とする生徒数増加による問題点

教室不足

→理科室やプレイルームといった特別教室を改築し普通教室に転用する事態に

→プレイルームで使用していたトランポリン、ボールプールなどが使えない状況に

教員の負担増

→他の先生に補助を求めたくても、どのクラスも大変で、なかなか助けてもらえない

こうした課題がある中でも、すべての子どもたちが居心地がよい学級であったり、授業が楽しい、分かりやすい特別支援教育は大事になってきます。

なぜなら、生徒数増加の一因として障害への理解が深まり、特性に応じた専門的な教育を求める傾向にあるからです。

こうしたなか、教員にもやりがいを感じてもらいながら学校としてできることは何か?

この「できることの引き出し」は多いに越したことはないのではないでしょうか?

どうしたら発達障害のある子どもたちが、いきいきとした学校生活を送れるのか?

Protac Hylke  153.jpg
3.jpg

一番大事なのは、発達障害というのは、子どもの中に障害があるのではないということです。

発達障害に関するサポートは、周りとの壁をどう低くするかというのが何より大切です。

そこで注目するのは次の3つの考え方です。

①合理的配慮

2016年4月に施行された障害者差別解消法により、発達障害のある子どもたちに、学校が「合理的配慮」をすることが義務づけられました。

②環境調整

一般的にADHDの治療は「心理社会的治療」と「薬物治療」に分けられます。

まずは、環境調整などの心理社会的治療から始めて、対人関係能力や、社会性などが身につくような支援を行います。

環境調整は周りの環境に影響を受けやすいといわれているADHDの子どもの困難さに沿って、生活しやすいように周囲の環境を工夫することです。

環境調整以外に心理社会的治療は以下のものがあります。

・行動療法

・ソーシャルスキル・トレーニング(SST)

・ペアレントトレーニング

③二次障害と予防的取組

ADHDに伴う不注意、多動性・衝動性は日常生活の困難と直結します。

ADHDとともに日常生活を送ることによって心理的な傷つきや精神的不調を抱え、それが日常生活の支障となることもあります。

これらを「二次障害」といいます。

 

そのためできるだけ早い段階から、困っていることに気付いてあげて合理的配慮をし、その子が生きやすい環境調整をしてあげることが大切です。

そうしてあげることで本人の出来ることも増えていき、達成感を積み重ねられるようにすることでその子の「自己肯定感」を育てることにもつながっていきます。

 

二次障害が起こると、元々持っていた困難さに加えて状況は悪化し、問題はより複雑になります。

そうなると、本人も家族もそのつらい状況から脱するのに、大変な労力と時間が必要になってしまいます。

そのため、二次障害を「予防する」という視点を、家族や教員などその子に関わる大人が普段から意識していけるとよいでしょう。

以上、3つの大事な考え方をご紹介しましたが、これらをどのように行っていくか?

そこでキーとなるのが「感覚統合」です。

感覚統合とは?

自分の体を使ったり、道具を使ったり、人とコミュニケーションを取ったり…私たちは、無意識のうちに周りの環境とうまくかかわっています。

これは脳に入ってくるいろいろな感覚を、「うまく整理したりまとめたりすること」=「感覚統合」がうまくいっているためです。

puzzle.png

人間の基礎としての「前庭覚」「触覚」「固有受容覚」

人間に備わった感覚のうち、味覚、嗅覚、視覚、聴覚などは一般によく知られています。それ以外にも次のような感覚があります。

 

  • 触覚:皮膚で感じます。危険を察知したり、触って何かを確かめたり、痛み、温度、圧迫などの情報を脳に伝えます。

  • 固有受容覚:筋肉、腱、関節などで感じます。手足の位置や運動の様子、物の重さなどの情報を脳に伝え、姿勢を保持したり、体をスムーズに動かすために働きます。

  • 前庭覚:耳の奥の前庭器官で感じます。平衡感覚ともいわれ、頭の傾きや動き、スピード、重力を脳に伝えます。目の動きに関連する働きもあります。

 

感覚統合ではこれら3つの感覚を重視しています。

社交性だったり、学習能力、自己管理能力といった複雑なスキルを駆使するためには強固な基礎がなくてはなりません。

この基礎部分は主に前庭覚、触覚、固有受容覚が適切に機能することで構築され、重要な役割を持っています。

感覚統合がうまく行われていないと?

感覚統合が十分に成熟していないと情緒面、対人面、学習面、言語面など問題が起こってきます。

block.png

じっとできない、椅子をガタガタ

じっとしていられない、椅子をガタガタ揺らす、といった落ち着きのない行動が見られる子は、「バランス感覚(前庭覚)」や「筋肉や関節の運動に関する感覚(固有受容覚)」が何らかの理由によりうまく機能していないため、体により強い刺激を取り入れることで、「心地よい」と感じている可能性があります。落ち着かないときに散歩に出かけることも似た原理です。

自分は軽く叩いているつもりでも

固有受容覚があることで、自分の力や動きをその場に応じて変えることができます。

子どもたちはジャングルジムをぎゅっと掴んだりしたあと、飲み物を注いだり、鉛筆をそっと持ったりするなど力を加減することを学びます。

逆に、固有受容覚が未発達だと力の加減がうまくできず、自分は軽く叩いているつもりでも相手にとって痛いと思わせるほど強く叩いてしまうなどのトラブルが起きる可能性があります。

身体へのちょっとした刺激

ADHDや自閉症、認知症、精神障害といった感覚になにかしらの障害を抱える人は、固有受容覚などの感覚への刺激が他の人と比較してすぐに不足してしまう傾向にあります。

そのため上記のような問題が起こりやすくなるので適切な刺激を適切なタイミングで与えてあげることが重要です。

「感覚統合」の理論ですべてが解決するわけではありませんが、こういう方法もあると知っておくことで、子どもへの支援の幅が広がり、支援する側の気持ちも楽になるのではないのでしょうか。

子どもが困った行動をしているな、と思ったら、その裏に何の問題が隠れているかを考え、未発達な感覚を補うサポートを取り入れてあげてください。

PROTAC A/S. 「An introduction to sensory integration」.

資料,(参照2021‐08‐30)

ではどんなサポートがあるのか?

福祉先進国デンマークにおいて約30年にわたり支持されてきた方法をご紹介します。

今回ご紹介するのは…

・落ち着いたり、集中して欲しいと思ったその時に、座らせたり着せたりするだけ

・ブランコやトランポリンなど大きな遊具を使用する広いスペースがなくてもOK

・遊びの場だけではなく日常生活に溶け込む、目立たないコンパクトなデザイン

・ラテックスフリーでアレルギーの心配もなし

「前庭覚」「触覚」「固有受容覚」に適切な刺激を与える感覚刺激ツール「プロタック」
1994年にデンマークで生まれたパイオニア的存在です。

プロタックの製品には共通して特殊なプラスチックボールが使用されており、そのボールによる身体への刺激が、

落ち着いて眠ったり、正しい座位姿勢を保持したり、勉強や作業に集中するための環境づくりをサポートします。

ボールの素材には柔軟性と弾力性に優れたEVA樹脂を採用し、ボール同士の摩擦音が少なくなる工夫をしています。

balls.png

製品一覧

Kuglepude Protac 129.jpg

Protac Ball Cushion™ (16,280円/税込)

様々ないすに取り付けてご利用頂けるクッションです。ボールクッションは特に前庭覚と触覚を刺激しお子様などがじっと座っているための環境を整えるサポートをします。

Protac-knaetaeppe--019-skole.jpg

Protac KneedMe® (53,900円/税込)

固有受容覚と触覚を刺激することで集中できる環境づくりをサポートするひざ掛けブランケットです。

Protac Hylke  035.jpg

Protac MyFit® (53,900円/税込)

身体を動かすたびに深い圧力を提供する感覚刺激ベストです。落ち着いて集中して活動に取り組める環境づくりをサポートするために考案されました。

Protac-SenSit-Kuglepuf-Aquablaa-pige.jpg

Protac SenSit® Puff (44,000円/税込)

Protac SenSitと一緒に使用するよう開発されましたが、単体でもスツールやクッションとしてお使い頂けます。

Protac-Skoleop-170.jpg

Protac GroundMe® (35,200円/税込)

落ち着いて集中するための環境づくりをサポートするため、足元に置いて使用して頂く感覚刺激クッションです。

Dyne Protac 056.jpg

Protac Ball Blanket™ (93,500円/税込)

プロタックボールブランケットにはいくつかのモデルがあります。利用者の感覚状態や好み、直面している課題により最適なモデルをお選びください。

Protac-Soelyst-079.jpg

Protac SenSit® (407,000円/税込)

プラスチックボールが座面、背中、腕部分に詰め込まれたソファーです。リラックスした姿勢で快適にお座りいただけます。ボールの重さと圧力が固有受容覚を刺激し落ち着くための環境づくりのサポートをします。

Protac Hylke  185.jpg

Protac SensCircle® (132,000円/税込)

柔軟に形を変えることができるマルチクッションです。クッションは折り曲げたり、身体に巻き付けたりすることができるので、アクティビティやリラックスして休みたいとき、あるいはポジショニング用など幅広い場面で使用して頂ける可能性を秘めた製品です。